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2012.05.27

あおによし!

 なめとこ山通信 30

 皆さん、こんにちは。このところ、竜巻とか集中豪雨とか、天候の安定しない印象のお天気があったりしますが、皆さんはいかがお過ごしですか。印象が強烈だっただけで、月間の記録を集めれば、5月も平年並みの降水量だったりするのでしょうか。スコールのような夕立が続いた5月の下旬頃には、日本はすっかり熱帯の気候になっちゃったのかねぇと言っていた人がいましたが、本当にそんな気もしましたよね。これっていったい、何のせいなのでしょうね・・・。

 さて、今回の話はお天気のことではないんです。5月の連休に、私たち家族は、奈良へ旅行をしてきました。遅ればせながらその報告をしようと思います。JR東海のテレビCMの「青い仏像」を見て、私がどうしてもあれを見てみたい!と思って、「そうだ、奈良へ行こう!」と慌ただしく決めた奈良旅行でした。家族(娘)にはとりあえず、「大仏を見に行こう!」ということで、この連休企画の了解を取ったのでした。
 「だいぶつって、たのしいの?」出発前に、この胡散臭い旅について、娘がやはりクレームをつけました。しかし、実は妻が、以前は一人でネパールの寺院巡りの旅なんぞをしていたくらいの、かなりマニアックな「寺院好き」だったようで、不安に思う娘に対しては「どうだろうねぇ~」と、のらりくらりとあしらってくれました。つまりは両親の(仏像やお寺が見たい)という思惑にまんまとはまった4歳の娘は、GWの奈良旅行につき合わされることになるのでした。
 興福寺の阿修羅くんも見るぞ~! えいえいお~!

 奈良へは、新幹線と近鉄の特急を乗り継いで行きました。新幹線の料金は、腰が抜けるくらい高くてビックリしましたが、まぁ家族サービスと考えれば仕方ないでしょうか。近鉄の特急の指定席はインターネットで手配していたので、京都で駆けこんで乗り継いだ特急でしたが、座席は既に確保してあります、あるはずです、・・・あれれ、誰かおばさんたちが座っている。「すみません、そこはこの番号の座席ですか?」「あ~ら、切符持ってるのね。はいはい。××ちゃん、ここはダメみたいよ。」・・・さすが恐るべし、関西のおばさん達。油断も隙もありません。空席かと思われて、勝手に座られていたようです。連休後半の京都→奈良の特急は、ほぼ座席は埋まっていたので、事前に座席を確保しておいて、本当によかったです。

 さて、早起きして東京を出発したおかげで、午前中には奈良に到着しました。まっすぐ、東大寺へ向かいます。バスを降りて、南大門へ向かう参道を、土産物屋を眺めながら歩いて行きます。いるいる、ルーちゃん、鹿がいるよ! 私が奈良に来たのは、いつ以来のことでしょうか。なんだかワクワクしてしまい、つい、遠足・修学旅行の学生気分で、鹿煎餅を買ってしまいました。んがぁ!おぉ!ちょぉ~!!←これは、私が鹿に襲われている時の、声にならない声です。鹿煎餅を買ったとたん、立派な角を待った一頭の鹿が側にやって来て、すぐさま煎餅をムシャムシヤ食べてしまいました。さらに、私はもう鹿煎餅など持っていないのにもかかわらず、その飢えた一頭の鹿は、もっと何かをよこせとがっつき、私が手に持っていた奈良公園の地図まで食いちぎって食べようとしました。ひえぇ~怖い怖い。確かに、よく見回せば鹿に鹿煎餅をあげている人なんていないのでした。そんな人は、よほど奈良のことを知らない、一昔前の観光客のようです。勉強しました。

 さあ、大仏殿に到着です。さすがに、立派です。そしてやはり、でかいです。娘も大仏を見上げて、しきりに「大きいねぇ~」と感心していました。印相と呼ばれる大仏の手の格好を見て、頻りに真似をしているのが、我が子ながら可愛らしかったです。大仏の裏側へ回っていくと、何やら行列がありました。行列があればつい並んでしまうのが日本人ですが、それは、柱くぐりの行列でした。覚えていますか? 大仏殿の柱の中に、小さな穴の開いている柱があって、そこをくぐり抜けるのに挑戦する人達が行列を作っているのでした。なんでも、この柱を無事に通り抜けると、一つ願いが叶うとか、頭がよくなるなどの効能があるのだそうですが、本当でしょうか。後から調べて知ったことですが、穴の大きさは、縦37cm・奥行き108cm(東大寺調べ)だそうです。子どもなら楽に通れると思われますが、大人はちょっと途中で詰まりそうです。大人になってから、せっかく来たのだからやっておこうと挑戦し、途中でお尻あたりがつかえて大勢の人が見守る中、悪戦苦闘もがきながら穴から抜け出す、なんてことになりませんように。(実際そうなってしまった人を、今回私はこの場で見ました。)行列が出来てしまうのは、穴から出る時に、皆が記念写真を撮るからでもあります。娘は、ヌルって感じであまりに簡単に出てきてしまって、ポーズを決める暇もありませんでした。(一応なんとか、写真には納めましたが。)

 東大寺大仏殿を出てから、歩いて二月堂に登りました。お水取りで有名な二月堂ですが、実は私、ここへは初めてやって来ました。二月堂のすぐ前に御茶屋があったので、そこで休憩して、美味しいわらび餅を食べました。二月堂から眺める奈良公園、奈良の都の景色は、初めて見る風景なのになぜだかどこかで見たことあるような、懐かしさを感じさせるような、そんな日本の原風景でした。

 二月堂から下って、再び大仏殿の前を通り、そのままブラブラ歩いて、私たちは興福寺へと行きました。お目当ては、あの有名な、阿修羅像を見るためです。私は既に一度、上野の東京国立博物館で開催された「国宝 阿修羅展」で、その独特な姿を拝見したことがあるのですが、もちろん娘は初めて見る阿修羅像です。それは、国宝館の中にありました。すらっと伸びた手。阿修羅なのにどこか悲しそうな顔。いやぁ~、やっぱり素晴らしい仏像です。仏像と言っていいのかな・・・と思わせるような、美しい「少年像」でもあります(顔が三つ、腕が六本でなければ・・・)。ルーは、阿修羅像を見て何を思ったことでしょう・・・。
 ところで、興福寺の国宝館では、新しい発見がありました。阿修羅像が展示されている所は、インドで古くから信じられてきた異教の八つの神である「八部衆」を集めて展示してある場所です。阿修羅もそのうちの一人なのですが、こうして並べられてあると、それぞれが個性的で、どれもユニークな表情をしています。私の新たにお気に入りとなったのは、「迦楼羅(かるら)」という、鳥の頭部と人間の耳を持った仏像?です。(これはもう、仏像とは呼べない気がしてきました・・・。)一方、娘のお気に入りになったのは、こちらは八部衆ではありませんが、大きな仏像の千手観音菩薩像だったようです。いろいろな持ち物(持物)にもつい目がいってしまったようで、「骸骨(髑髏)も持ってるね」などと探し当てていました。
 興福寺を出て、私たちはちょっと遅めの昼食をとり、駅までまたブラブラと歩きました。それから近鉄電車で移動し、今晩の宿からの迎えの車に来てもらって、本日の予定は終了です。

 そして二日目。この日はいよいよ、青い仏像、金峯山寺の金剛蔵王大権現を見に行くのです。金峯山寺のある吉野までは、近鉄の特急に乗り、最後は短いながらもロープウェイに乗って、ようやく参道に到達です。それからまたしばらく歩きますが、少しは吉野の山の中の道という雰囲気があって、好い感じです。しばらく行くと、見えてきました、国宝・蔵王堂。あの中に、日本最大の秘仏と呼ばれる蔵王権現が待っているわけです。ワクワクします。
 連休でしたが、思っていたよりは混雑していませんでした。すぐに中には入れましたが、じっくりお参りしている人もいるものですから、初めはちょっと、人の後ろから覗き見るような格好になりました。が、やがて前に進み出て、自分もじっくりとその姿を見ることができました。意外に大きくて、あまり近づくと、かえって全体が把握できなくなったりします。三体の権現様が並んでいたのですが、一緒に眺めるには距離感を掴むのが難しく感じました。青い仏像は、本当に青くて、そして確かに何かに怒っているように見えました。静かだけれど怒っている、というのが印象的でした。
 蔵王堂を出てから私たちは「首から上の守り神」として訪れる人が多いという、脳天大神という所へ行ってみました。それがとにかく、階段を下る、下る、まだ下るのです・・・。てことは、帰りはこの階段を、登るの?! はい、もちろんそうでした。ルーちゃん、よく頑張ったね。ご褒美に、ソフトクリームを、買って食べようね。

 一泊二日の駆け足の奈良旅行でしたが、新幹線を使ったので渋滞に捕まらず、何より家族三人で一緒に楽しめた旅となりました。ただ、今にして思えば、あそこであれもしたかったとか、見逃したこと、食べたかったもの等、ちゃんと調べておけば良かったと思うことが後から出てくるのも正直なところです。それでなんとなく、また奈良に行きたいなぁなんて、さすがに、今すぐには言い出せませんが、きっと本当に近いうらにまた、奈良に行きました、ということになるのではないかなぁと、思っているのです、はい。

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