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2007.08.01

夕凪の街 桜の国

Yunagi_sakura

 映画「夕凪の街 桜の国」を見てきたよ。
 描かれていることは、重く深い。・・・日本人なら、見ておきたい。世界中の色んな国の人にも、見て欲しいかな。(現代の豊かそうに見える日本にもこんな時代があったんだってことを、知らない人がいるとしたらその人に見て欲しい。)本当にどうして広島で、どうしてこの人達の生活が奪われなければならなかったのだろうと思う。(でもそれを言うなら、どうして日本は戦争を始めてしまったんだ、ということか。・・・戦争を始めたのは軍の一部の人間で、広島市民じゃないんだけれど。)
 アメリカの人にも(日本の防衛大臣にも)、見て欲しい。この映画を見ても、原爆投下は「しょうがなかった」と言えるだろうか。「お前なんか死んでしまえと、私は思われた」「原爆は落ちたんじゃなく、落とされたんだ」「生きていていいのかな」・・・それが、被爆した人たちの悲痛な思いだった。アメリカを恨む訳ではないけれど、けれどやっぱり、悲しい現実に遣り場のない怒りも残る・・・。
 前半部「夕凪の街」から、現代に舞台を移した「桜の国」では、少し明るいトーンになる。若い二人の女優(田中麗奈と中越典子)が、良く言えば生き生きしている、(悪く言えば軽い)からかな。(田中麗奈、・・・もう一つどこか抜け出せないでいるのは、何が足りないのか。・・・「がんばっていきまっしょい」から、好きなんだけれどなぁ。)原作コミックではいまいちわかりづらかった過去を遡るシーンなどは、映画の方がはっきりとしたイメージで描けていたと感じたよ。
 それで、最後は、伯母さんの分も幸せにならないとな・・・、ということなんだけれど。・・・それで終わりでいいのかな、とも、ちょっと思った。(この先は、映画を見て、感じた、僕らの問題でもあるのか。)
 いつの時代であっても、戦争は間違っていると思う。(日本が始めたあの戦争での、日本の戦争犯罪も忘れてはならないという意味も含めて。)だから、反省や償いの気持ちは、いつまでも忘れてはいけないと思った。戦争の記憶はどんどん風化していくわけだけれど、せめて何かの機会には、思い出し、それを伝えていかないとね。
 今の豊かな時代を、「生きている」ということに感謝しないとって、じんわりと思えてくる映画だった。それからやっぱり、大切な人には、「生きていてくれて、ありがとう。」・・・その気持ちを、伝えよう。
「私は、(両親である)二人を選んで、生まれてきたんだ。」という主人公の言葉が、印象的だった。
 佐々部清監督作品。原作はもちろん同名のコミック『夕凪の街 桜の国』(作・こうの史代。双葉社。)

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