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2006年8月

2006.08.30

憧れの山

 なめとこ山通信 7

 みなさん、こんにちは。夏休みを充分楽しんでいる方、残念ながら短い夏休みだったという方、いろいろでしょうが、いかがお過ごしでしょうか。せっかくの夏休みにはちょっと頑張って、普段できないような冒険の旅なんかができたらいいですね・・・。もし、うんと長い夏休みが(子どもの頃のように!)もらえたとしたら、皆さんはどんなことに挑戦するでしょうか・・・。

 私は、20代の終わりの頃に、ただ漠然と山に登ってみようと思い立ち、ポツポツと山登りを始めました。そうして登山をするようになると、いつかは登ってみようと思う憧れの山ができたりするのでした。もちろんそれは人それぞれで、故郷の最高峰の山であったり、北アルプスの槍ヶ岳であったり、あるいは本家アルプスのマッターホルンであるのかもしれません。私の場合その憧れの山は、アラスカにある北米大陸の最高峰、マッキンリー山でした。
 マッキンリー(先住民の呼び名では、「高き者」の意味の「デナリ」で、最近はこちらの呼び方が優勢のようです。)の魅力は、その山容の圧倒的な大きさと、第三の極地とも言えるほどの厳しい自然環境と言えるでしょうか。そのためにこの山は多くの登山家を虜にし、彼らの命までも奪ってきました。植村直己や山田昇といった日本を代表する登山家も、この山で命を絶ったのです。私は、冒険家としての植村さんに憧れていましたから、少しずつ、マッキンリーってどんな山なのだろうという興味関心が沸いてきました。と同時に、主にアラスカで活動をしていた写真家の星野道夫さんのような生き方(星野さんはカムチャッカで、ヒグマに襲われて亡くなってしまいましたが。)にも憧れていましたから、実際にアラスカに行って間近にマッキンリーを見上げた時には、そこに、夢に描いていた何かが、白く巨大な城のような形になって現実のものとして出現した思いがしたのでした・・・。いつかはマッキンリー。・・・ここ数年の私は、そのことを目標にして生活していたとも言えるかもしれません。
 しかしマッキンリーは、私のような中途半端な山の素人が単独で出かけて、簡単に登れる山ではありません。もちろん単独で行けないことはありませんが、より安全を考えるならば、この山に限っては登山隊のようなものに参加した方がいいだろうかと考えていました。それで調べてみると、大蔵喜福という人が登山隊を編成して、十数年も続けてマッキンリーに登頂していることがわかったのです。大蔵さんは、岳友の山田昇氏をマッキンリーで亡くしたことを契機に、マッキンリーで吹く風を調査し観測データを蓄積することで、気象遭難の防止策に、ひいては今日、地球規模で起きている気象問題の解明の手助けにならないかと考えたのです。
 大蔵さんのことを知った私が、大蔵隊に(荷揚げのボランティアでもなんでもしますから)参加させてくださいと最初に連絡したのが、去年の2月頃でした。しかしその時点で、その年の遠征隊は既に編成されていたので、大蔵さんからの返事は、「また来年連絡をくれ」ということでした。そうして今年に入り、どうやら隊に加えていただくことになって、6月に、「2006MtMcKINLEY EXPEDITION IARC-JAC マッキンリー登山隊」のメンバーの一人として、マッキンリーに登ってきました。(lARCとは、アラスカ大学北極研究所、JACは日本山岳会です。)登山隊の主目的は、マッキンリー山5715m地点に設置された通称「ウェザー・ステーション」の保守・設置(新旧観測機器・バッテリーの交換、回収)でしたが、もらろん、山頂にも登ってきました! アタックの日は、それまでの悪天候が嘘のように晴れ渡り、自分が運良く山頂に立てたのは、何か不思議な力が働いていたのではと思われるほどでした。(マッキンリーヘは、世界中から毎年千人以上もの登山家が、その頂を目指して登りにやってきます。そしてその登頂率は、だいたい5割くらいのようです。)
 マッキンリーの山頂は、これまでに登ったどの山よりも、真っ白な世界に包まれた、異次元のような空間でした。自分がそこに立っているのも不思議なのですが、仲間が一緒なので、しみじみとした嬉しさもまた実感として湧いてくるのでした・・・。10年ほど前に山登りを始めた自分は、マッキンリーを目指していたわけではありません。けれどいつしか、そんな夢を描くようになって、強く心の中であたためているうちに、私は運良く憧れの山、マッキンリーにも登れたのでした。

 冒険とは、諦めないこと、諦めないで強く心に思い続けること、かもしれませんね。そうして、その上で、一歩踏み出してみること。手紙を書いてみること、でしょうか。もし、皆さんの夏がまだ終わらない夏ならば、ぜひ、冒険に挑戦してみてください。皆さんの冒険のお話を、冒険学校で聞かせてください。

2006 マッキンリー登山隊遠征記」はこちら

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2006.08.27

巻機山。

 土曜日、長かった(長過ぎた?)夏休みの締めくくりに、以前から行きたかった巻機山へ行って来たよ。
 自分が登山を始めた頃からの山仲間である高田さんと、それからmikasunを誘って、もちろんカエも一緒に出かける。
 さて、巻機山だ。以前雑誌に紹介されていたヌクビ沢コースを歩きたいと思っていたのだけれど、昨年は塩沢町役場に問い合わせた時点で、「雪渓が不安定だから」と言われて断念していた。ところが実は、後から気が付いたんだけど、今年もやっぱりヌクビ沢コースには入山禁止という看板が立っていた。何かあってはいけないから、やっぱり安易な気持ちで入山してはいけないと思う。かな、・・・・(つ〜か、本当のところは、mikasunのレポ参照。)
 そういう訳で(どういう訳で?)、せっかくだから、どんな感じのコースだったかってのをお見せしておくべきかな。(雪渓はだいぶ残っていて、コースを大きく高巻かなくてはならない箇所や、落ちてきそうなスノーブリッジもありました。お薦めしているのではなく、あくまでも山歩きは個人の判断と責任で。)
 Makihata01 Makihata02

 Makihata03 Makihata04

Makihata06 巻機山の山頂付近には、池塘が点在する草原が。高田さんとmikasun、なんだか恋人同士みたいじゃない?








Makihata07 ここだけを見る限りでは、巻機山へ行ってみたい!と思う人もいるだろうなぁ。・・・けど、下山のルートは、わりと岩ゴロゴロで、退屈だったし足が痛くなったのでした。

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2006.08.25

マッキンリー・レポ

やっと、本気になって、マッキンリー登山のレポを仕上げましたぁ〜!
ふ〜ぅ。そろそろ2か月くらい前のことになっちゃうね。

左の、What's new?! から、1ページ目に入れるけれど、全部で4ページのレポートになりました。
出国・準備〜登山口・ランディングポイントまで移動篇
ランディング・ポイントからメディカル・キャンプへ、カヒルートナ氷河移動篇
メディカル・キャンプ〜ハイ・キャンプ、登頂への最終段階篇
登頂!そして下山篇

Mckinley_2

HPの方には掲示板がないので、誤字脱字など発見しましたら、こっちのコメント欄でこっそり教えていただけると嬉しいです。
追伸。
土日は山へ行って来ま〜す。晴れるといいな。

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2006.08.21

高校野球で、泣きました。

疲れを知らないしなやかな右腕から放たれた一球は
ややうわずってミットの中に消えていた・・・・
打席に立っていた彼が、まだ手を伸ばせばすぐそこにある夢を掴むために
渾身の力を込めてバットを振った、その瞬間
彼らの、長くて暑い夏の、終わりを告げたその瞬間だった・・・・

野球というドラマの、感動をありがとう。

優勝した早稲田実業の皆さん、優勝おめでとう。本当に立派な堂々とした優勝だった。
そして、ここまで戦ってきた駒澤苫小牧の諸君、僕らは君たちのことを忘れないし、
君たちの周りの人たちもきっと、君たちの誇らしい活躍を忘れないよ。
暑かった夏を、ありがとう。

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2006.08.20

暑い暑い、高校野球が暑い!

 延長15回を戦って、力と力、意地と意地のぶつかり合いはがっぷり四つで、明日の延長再試合が決まった。
 高校野球の決勝戦、駒大苫小牧対早稲田実業、見応えのある好い試合だったなぁ。気持ち的には、駒澤の方を勝たせたかったんだなぁ。(駒澤大学は、我が母校だから。)
 それにしても、早実のエース、斉藤くん、凄いピッチャーだね。久しぶりに、松坂級の高校生を見た感じがしたよ。
 今回の大会は、逆転に次ぐ逆転の試合が多くて、高校野球のおもしろさ(と言っちゃぁ悪いけれど。)を、堪能させて貰ってる。明日は、両校ともヘロヘロの状態かもしれないけれど、ぜひもう一度、力いっぱいの好試合を繰り広げて欲しい。頑張れ、高校球児!

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2006.08.09

帰省。

 9日から、たぶん15日頃までは、岩手に帰っています。
 ねぇねぇ、マッキンリーのレポって作る気あるの?・・・と思っている方もいらっしゃるでしょうが・・・・。岩手の涼しいところで、ボチボチ完成させようかなと考えてます。・・・けどたぶん、真っ直ぐ戻っては来ないので、怒濤のUP(?)は、20日過ぎかなと思われます。
 では皆さん、よい夏休みを。

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2006.08.06

岩登り。

Hiwadayama 日和田山ってとこへ行って来ました。・・・けど、暑い、暑い。久しぶりの外岩だったのに、何本か登ったら、もういいかって気になっちゃったね。フルさんとアツコさんと、それから遅れてノリオが合流したんだけれど、ノリも「俺ももういいっすよ」って言ってたね。(写真、登っているのはアツコさん。)
 心なしか、なんだか上手くなってきているんじゃないだろうか、自分・・・。なんてちょっと思ってたりして。もう少し、コソコソと練習でもしてみようかな。

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2006.08.01

今年はクマの当たり年になる?

 8月〜〜!
 やっとなんとなく、山へ海へ、って雰囲気だけれど、山の事故・水の事故には充分注意しましょう。(プールも危険がいっぱいだ。)
 つい先日(30日)は秋田県大館市で、山菜採りの男性が体長約140センチものクマに遭い、けれどもパンチ一撃でそのクマを撃退した!というニュースがあったよね。突進してきたクマに、とっさに放ったパンチがクリーンヒットしたのだとか。・・・って、本当かな。
 まぁね、クマの弱点は鼻先だから、襲いかかられたら鼻を殴るといいって聞いたことがあるよ。マジで。・・・・。って言われても、そんな状況じゃぁ、きっと無理っす。
 なんでも、ブナの実が去年豊作だったために、今年は実が付かないと考えられ、その結果、ツキノワグマが人里近くまで下りてくることも多いだろうと、国や秋田県の研究機関では予測しているとか。それで、秋田県では早々と3月末に、「ツキノワグマの出没に関する注意報」ってのを出しているんだね。(←ここの先からダウンロードできる「クマ被害防止リーフレット」ってのが、PDF文書だけれど、なかなか上手くできてるよ。)
 近年、頻繁にツキノワグマと人との遭遇事故が起きるようになった気がする。それはただ単に、ブナの実の豊作凶作とだけ関係があるとも思えない・・・・。いずれにせよ、これから秋にかけては、東北の山に出かける時には、クマに注意ってことなのかな。
 本当は、クマだって人間のことが怖いはず。山を歩く時は複数で、おしゃべりしながら、ってのがいいらしいよね。(山行にはぜひ、○ビン&○っきーペアを、レンタルで同行していただきたいものだ。・・・いや、その、ラブ・コールです、一応。)
 もしも実際に、クマに遭ったらどうするか。アラスカやJMTを歩いていた時もそのことは真剣に考えていて、もちろんまず、遭遇しない工夫をするんだけれど、運悪く、山でばったりクマと出くわして、そうして運悪く至近距離からのしかかられて、押し倒され、今まさに口あんぐりと、クマが自分にかぶりつこうとしているようなそんな状況になってしまったら!(なるかよっ!)・・・さて、あなたならどうしますか?
021620020000 答えはこの本の中に。

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