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2006.05.23

明日の記憶

Ashitanokioku

 溢れる涙を、とめられなかった・・・。
 若年性アルツハイマー症を描いた映画である。主演の渡辺謙の演技が素晴らしかった。謙さんはいつの間にか、すごい役者になっていたんだなぁと思った。(なんと、映画は初主演だとか。公式サイト(既に終了)のBBSには、渡辺謙の演技には目に力があって、「元気のいい人の目です」という指摘まで。いや、あれはあれで、いいんじゃないでしょうか・・・。)
 妻役の、樋口可南子の演技もまた、光っていた。夫の病気がアルツハイマー症だと言われ、つまりはやがて夫が自分のことさえも認識できなくなってしまうのだと知ってからも、「私が、ずっとそばにいます。」と言って、夫を支えて生きていく妻の存在に、ラストシーンまで、熱いものを感じずにはいられなかった。(実際に、患者さんを抱えて大変な毎日をおくっている方達の中には、これで終わりなの?と思われる終わり方なのかもしれないけれど、終わりが始まり、なのだということは痛感した。)
 自分は特にここのところ、脳や記憶や、そういったことに関する病気に関心が強いので、主人公が職場を離れていくシーンや、娘の結婚式でのスピーチなど、(式でのスピーチは、やっぱり短いのがグッドです!)いろいろなことを登場人物と重ね合わせて観てしまった。ただ簡単に、感動した、という表現では言い足りないくらい、もっと苦しくて、悲しいのだけれど、生きていくということをしっかり見据えた、素晴らしい映画だった。
 堤幸彦監督作品。(「トリック劇場版2」も、6月過ぎから公開だとか。)
 原作本の『明日の記憶』荻原浩・著、光文社刊は、2005年の「本屋大賞」第2位となった作品。
 追記。一つ気になったことが。アルツハイマー症の初期症状とは、あんなに幻覚などを見るものなのだろうか。実際の患者の声として臨床からの報告がなかなか上がってこない病気だろうから、本当のところはわからないというのが、悲しい現実なのだろうか・・・。若年性アルツハイマー症って、ちょっと他人事でもないかななんて、ふと考えちゃったりもして・・・・。いや、この映画を見た人皆が、こういう病気に関心を持ってくれたらいいと思った。

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