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2003.08.02

筑波8時間耐久レース in サマー

 「筑波の8耐は感動するよぉ。」そう教えてくれたのは、私の自転車の師匠であるAngelmoonok氏で、昨年二人で“富士チャレンジ200”に出場した時のことであった。「今度は“8耐”に出ましょう!」そうして一年が過ぎ、待ちわびた夏がやってきた。しかし、Am師匠の都合がどうしても合わず、今年の8耐出場は無理かと諦めかけていた時、最近の遊び友達であるケイさんに「自転車の耐久レースなんてどう?」と声をかけたところ、「出ましょう。」と気持ちいい返事が返ってきた。富士チャレンジの時は師匠と二人きりで苦しい思いをした経験上、なんとかもう一人のメンバーをと思っていたのだが、既にエントリー締め切り間近の7月半ばであった。そのため慌ただしくエントリーしなくてはならず、結局、ケイさんと二人だけで頑張ることになったのだった。(せめてピットクルーにでも、誰かなってくれないかなぁといろいろ誘ってみたのだけれど、ダメだった・・・。チーム名は「チームヤマヤ」でエントリー。しかし会場で渡されたプログラムには、「チームヤマト」って書かれてあり、ちょっとがっかり。俺らは黒ネコでも、宇宙戦艦でもないのになぁ・・・。)

 さて、いよいよ当日。競技は11時から夜の7時までだからわりと余裕を持って家を出られるかと思いきや、朝7時半から会場でのエントリーが始まり、10時にはコースの試走ができるということで、8時過ぎには会場(筑波サーキット)入りすることに。で、6時にケイさんを迎えに行くことにして、自宅は4時半頃出ることにした。早起きである。
 朝だから、道は渋滞もなく順調。ケイさんを拾ってから再び高速に乗り、常磐道の谷和原というICで降りる。途中のコンビニでグラブを忘れた(というかそもそも持っていないとか。)ケイさんは軍手を買う。「軍手じゃぁ暑いでしょうね。」要項には一応、“軍手可”とあったのだけれど、さすがに今日は暑くなりそうである。「今日は暑さとの戦いになるかもしれませんね。」「そうそう。だから、下手に美女ピットクルーを誘って来てたら、暑さにうんざりされて“二度とこんなところに来るもんか!”って嫌われてたよね。」あはは・・・。実際この日、日中の最高気温は30℃を越える過酷な一日となるのであった。「そして俺らには、孤独との戦いの日になるかもしれないね。」・・・。この言葉もまた、この日の二人を物語るにふさわしい言葉となるのである。
     
 筑波サーキットは、何もないような田舎に突然現れる。(道を間違えたかと思っちゃったよ。)既にゾクゾクと人が集まってきていた。全ての参加選手が出入りするゲートが一つなので混雑していたが、まぁ慌てることもないだろう。まず自分たちのパドック(?)に自転車を置いて場所を確保して、それから車に戻って荷物を取りに行ったりした。場所取りをしたと言っても、ピットロード際には同じパドックに入るチームが既に陣取っていて、Tsukuba802_1俺らは後方の炎天下に椅子を並べるくらいしかできなかった。自転車に、周回を計測するバトンのようなものを固定させるためのブラケット(?)を取り付けていると、コース上で何やらチアリーダー達のパフォーマンスが始まる。なので仕方なく見物しに行く。うん、まぁ、仕方なく、写真も撮っちゃった。そうこうしているうちに(ケイさんはここでグラブを購入。さすがに軍手じゃぁね。)サーキットの試走の時間となる。筑波サーキットは、富士スピードウェイと比べるとアップダウンも少ないし、1周回の距離も短いかな、とにかく走りやすい印象だった。
Tsukuba803 そんなこんなでだんだん気分も盛り上がってきて、いよいよスタートの11時を迎えるのであった。混乱が予想されるスタートは、ケイさんにお願いした。スタートの補助要員もコースに出られるということで、我がチームは当然俺もコース上へ。その時はとにかく、楽しみましょうくらいにしか言っていなかったかもしれないけれど、実は二人とも負けず嫌いで(と言うか自分に妥協するのが許せなくて?)密かに頑張るぞぉ!という闘志を燃やしていたかもしれないなぁ。8耐の基本的なルールは、15回以上ピットイン(選手交代)することだから、まず初めは30分ずつ走って交代という作戦でいくことに。じゃぁ、ケイさん、お願いします、頑張って! こうして俺らの、暑くて長い一日は始まった。
Tsukuba804 二人で走ると、休憩時間の30分はあっと言う間である。そうして二人だと、ピットでの交代のわずかな時間でしかコミュニケーションがとれないから、テーブルにメモを置いて二人で筆談するような感じになる。山ヤ「やっと2回目の交代。これを15回続けるなんて信じられない。まだ1時間終わっただけ。」ケイ「クーラーボックスに梅干しがあるから食べてください。これだけ暑いと、しっかり塩分を補給しましょう。」山ヤ「やっと3時間。これからが本番かも。」ケイ「終盤戦の戦いはこんな感じで。(以下タイムスケジュール。)」などなど・・・。そして途中、こんな書き込みも。山ヤ「たいへんなことが起こった!!!」
 実は(ケイさんが走っている時だから2時過ぎだったかな。)2時間リミット賞という部門賞の表彰がチームの人数別にあって、2名チームの第3位として我々「チームヤマヤ」(この時はなぜかちゃんと「ヤマヤ」って呼ばれた。)が場内放送で呼ばれたのである。ビックリしたなぁもう。ゆっくり休んでいたかったんだけれど、何かくれるって言うから、のこのこもらいに行っちゃったよ。しかも「レースクイーンの○○ちゃんから記念品が贈られます」なんて言われちゃって、(どうでもよかったんだけれどさ)近くにいた人に、写真撮ってもらえますかって頼んだりしちゃったよ、とりあえずね。(にしても、肩から手ぬぐいぶら下げて行くなよなぁ・・・。いやホント、疲れてたんです。)
Tsukuba806 一番しんどかったのはやっぱり、一番日差しがきつかった2時過ぎからかなぁ。とにかく水分はどんどん補給した。足に疲労もたまってくるのだけれど、表彰されちゃったから、よしまだ頑張るぞ!という気持ちと、もうこれで満足よくやったよねという思いと、混じり合って複雑。とかなんとか考えていたかと言うと、とにかく自分の体力だけを信じて、ただただペダルをこぎ続けていた。ケイさんも多分そうだったと思う。ちょっと疲れてきて、30分交代を20分交代に変えていたのを、終盤になってまた30分交代に戻す。ピットロードが6時30分に閉鎖、つまり6時30分以降の選手交代はできなくなるからだ。最終ライダーは自分がやらせてもらえることになった。それで、6時25分には最後の交代をしようということに。5時の交代の時、「40分頑張って走ってきますから、ちょっと休んでください。」と、ケイさんが出て行く。ありがとう。その後自分が20分走って、もう一度ケイさんが25分まで走れば、長かったこの一日も、あとは自分のラストランで終わるんだ。最後の交代の時は、ちょっとジリジリした。なぜならケイさんがなかなかピットに戻ってこない。25分を過ぎて、「あと3分でピットロードが閉鎖されます。」なんてアナウンスされてる。もし今交代できなかったら、ケイさんがこのまま7時まで走ることになるんだよ、大丈夫かな・・・。「あと1分です。」・・・。あ!ケイさんだ!早く早く! お疲れさま。もう心配しちゃいましたよ。じゃあとは任せてください、行ってきまぁす! ケイさんがギリギリまで走ってくれたから、最後は本当に残り30分となった。走り終えたら後はもうどうなってもいいや、全力を出し切って行けぇ〜〜! 最終ライダーはどのチームも強者を出してくるせいか、みんなビュンビュン飛ばして行く。俺も気持ちだけはなんとかそれについて行こうとして、ホームストTsukuba807レートは飛ばしたよぉ。ケイさんがへんてこな声援を送っているのがわかる。「ハイネケンギャルの待つゴールまであと1周!!」・・・。ハイネケンギャルなんて待っちゃいないなんてことはわかってるけれど、あと1周でこの苦しみから解放されるんだ。・・・と思ったら、8時間になる前に戻って来ちゃったので「すみません、おまけでもう1周!!」 げっ。けどまぁいいや。なんだか暗くなっていい感じだし。ちょっとゆっくり走っちゃった。そして、暑くて長い一日のゴールだった。
 ホームストレートでチェッカーフラッグを受け、そのままコースを走って、ライダーは一度バックストレートに集まる。そこから先導車に続いて、戦った仲間の待つホームストレートまでのウイニングランなのである。音楽が鳴り響く中、歓声が上がる。花火が上がる。お疲れ! お疲れさま! 最終ライダー以外の全ての参加選手はホームストレート上に出て道を作り、その間を最終ライダーが進む。感動的だった。・・・ケイさんは、みんなが作る列の最後尾の方で待っていた。ケイさん、お疲れさま! そしてありがとう。すっごく疲れたけれど、なんだかとっても充実感でいっぱいだね。背後で大きな花火が、ドンと上がった。
 なんだか、来年もまた出場したいね。やっぱり3〜4人でチームを組みたいなぁ。あ、美女ピットクルーは、24時間365日、募集中です。
 Tsukuba808
 Tsukuba809

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