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2002年3月

2002.03.25

入院中に読んだ本

 こんなに毎日、夢中で本を読んだ日々って、高校時代以来だろうか。1/28〜2/25までの入院期間中に、21冊の本を読んだ。(もちろん、手術後の数日は本は読まずに安静にしていたし、外泊許可が出て家に帰っていた数日も、わざわざ本を読んで過ごしたりなんてしなかったけれど。)病院で読んだ本のほとんどは、買ったのに読まずにおいていた本で、そういう意味でも貴重な時間がもらえたわけだ。それと、お見舞いに来てくれた人からプレゼントされた本が数冊。みんな、センスいいなぁって思った。

Idenshivs_2_3

『遺伝子vsミーム』佐倉 統  廣済堂ライブラリー
実は、途中まで読んでて読み終わらないでいた本。ミームという概念に興味を持っていたので読み始めた。「利己的な遺伝子」と文化的情報の伝達単位であるミームとの共存の道は、はたしてあるのか? なんて、頭の痛いときに読むものじゃなかったかな。

 

Hoshizora

『星空の恋人たち』チェット・レイモ  ヴィレッジブックス
こちらも、アルゼンチンで読もうと思って成田空港で買った本。こういう人生もあるのかなぁって、思った。最後はハッピーエンドで、ホッとしたよ。

 
 

Reiseiblue

『冷静と情熱のあいだBlu』辻 仁成  角川文庫

F原君のプレゼント。「平井さんには辛いかも。」って言われて渡されたけれど、どういうこと? でも、おもしろかったよ。こちらも、最後はきっとうまくいくんだろうなぁと思わせて終わってしまうのだけれど、それは悔しかった。あ、F原君はそのことを言ってたのかな。

Reiseirosso

『冷静と情熱のあいだRosso』江國 香織  角川文庫
で、もう一人の主人公「あおい」が気になって、外出したときに買ってきた。けどなんか、共感しなかったなぁ。辻仁成の描く順正の方が生き生きしてたというか、・・・。それってやっぱり、男の視点だからかな。

 

Misounotoki

『未葬の時』桐山 襲  作品社
ちょっと前に文庫にもなったけれど、これは単行本の装丁がすごいんだ。そして、火葬場へ行ったことのある人は、こういうところで仕事をしている人って、・・・と、一度は思ったことがあるんじゃぁないかなぁ。入り口はそんなところでもいいけれど、これはすごく上質な文学でした。

Kazokukodoku

『「家族」という名の孤独』斉藤 学  講談社
精神科医(で、いいのかな?)の著者が、アルコール依存症やDV、引きこもりなどの症例を紹介しながら、家族というものとは何かという考察を進めている本。95年の本だから、家族を巡る様々な問題は、一層複雑になってきているんじゃないかなぁと思った。

Kyouwasinunoni

『今日は死ぬのにもってこいの日』ナンシー・ウッド  めるくまーる
著者が出会ったアメリカの先住民族たち(いわゆるインディアンたち)から聞いた言葉をまとめた「詩集」。ずっと前から本棚の中で眠ってたんだけれど、今回やっと出番が回ってきたってわけ。たくさんの「生きる」ための智恵に溢れた、美しい詩集だった。

 

Littletree

『リトル・トリー』フォレスト・カーター  めるくまーる
で、インディアン繋がりでもう一冊。大切な言葉は、読みながらメモを取っちゃった。たとえば、「黒いイチゴは青いときには赤い」という言葉から、みんなはどんなことを思う? 教育というものが何を大切にしなくちゃいけないかを、インディアンのおじいさんから教わった気がした。(後日、作者に関するある事実を知り、苦い思いもある本。)

Sounansya

『遭難者』折原 一  実業之日本社
これも文庫になる前に、二分冊になってた単行本を買っていたんだった。作り方はユニークだなぁと思った。最後はバタバタしちゃったように思うけどね。推理小説だから、こんなもんか。

 

Rpg

『R.P.G』宮部 みゆき  集英社文庫
病院の図書コーナーで、推理小説だけどなぁと思いながら、借りた。宮部みゆきは初めて読んだ。さすがに、ベストセラー作家だけあって、おもしろかったりした。しかも、最後の方ではなんだか、うるうるしちゃったよ。家族関係の話には、この時期弱かったかも。

Kazurano

『かずら野』乙川 優三郎  幻冬舎
おもしろかった。時代小説なんだけれど、主人公の女性に、なんでなんでと思いつつ、ぐいぐい引き込まれた。そして最後はやっぱり、うるうるしちゃった。感動した。

 

Tokyostory

『東京物語』奥田 英朗  集英社
友達が持ってきてくれた本。俺らより少しだけ上の年代の主人公の、駆け抜けた青春の物語。おもしろかったよ。ジョン・レノン殺害のニュースを聞いた日のこと、「なんじゃこりゃぁ〜」って、松田優作のまねをみんながしていたこと、などなど・・・。至る所にあるエピソードが懐かしかった。80年代、かぁ、・・・。

Hanayakanakawa

『華やかな川、囚われの心』清水 邦夫  講談社
これもおもしろかった。映画化したいくらい。どういう内容って聞かれても、うまく説明できないや。美しい純文学。俺もきっと、「はるじ」(実は「はるこ」という、いつも男装をしていた女性)に、恋するだろうなぁなんて、思ってしまった。

Hatsukayo_2

『二十日夜』大城 立裕  中央公論社
沖縄地方を舞台にした短編集で、どの話もなんだか、えっ、そこで終わってしまうの?って感じがしたけれど、まぁそれが文学っちゅうものか。

 

 

Moritohyuga

『森と氷河と鯨』星野 道夫  世界文化社
今まで読まずにいた星野さんモノも、この機会に読んでおこうと家から持ってきた。この連載が未完のまま、星野さんはあの事故にあったんだね。夢をつなげて形にしていく、星野さんの行動力に、改めてすごいなぁと思った。

 

Yokubounomirai

『欲望の未来』永瀬 唯  水声社
ちょっと退屈だったけれど、終わりの方の宮崎駿論は、興味深かった。ちょうど、「千と千尋・・・」が、ベルリンで金熊賞を獲ったよね。やっぱり、見ておくべきかなぁ・・・。

 

Okameinko

『オカメインコに雨坊主』芦原 すなお  文藝春秋
これもいいなぁ。文学に癒される、幸せな日々だった。ふらっとこんな町に出かけて、しばらく滞在してみたい。出会う人出会う人が、皆、素敵だってのは、人生の財産だね。

 

Hardboiled

『ハードボイルド/ハードラック』吉本 ばなな  幻冬舎文庫
そして文学とは言えない吉本ばななも、まぁ、たまにはいいか。それだけ。

 


Miharitou

『見張り塔からずっと』重松 清  新潮文庫
これは、何? ホラー小説、かぁ。気分悪いぞ。題名にだまされた。だまされたって訳じゃぁないけれど、少しはボブ・ディラン好きの登場人物とかが出てくるのかと思ったのに。人の心の怖さ、醜さを、見せられちゃった。(タイトルの出典はディランではなく、ゲーテの言葉からだった。)

 

Concent

『コンセント』田口 ランディ  幻冬舎文庫
これもお下劣な小説なのに、なんでこんなにおもしろいんだ。田口ランディは、「アンテナ」を先に読んでたんだよね。その時も、こんな下品な小説が、なんでこんなにおもしろいんだって思ったっけ。盗作問題なんかぶっ飛ばして、恐るべし、田口ランディ。

 

Tabinorifujin

『旅の理不尽』宮田 珠己  小学館文庫

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